味噌汁は薬膳の考え方を取り入れ、体質や季節に応じた具材や調味料を選ぶことで、簡単に最強の薬膳スープになります。
基本の味噌汁を薬膳にアレンジするポイント
薬膳の基本は自分の体質やその日の体調や気分に合わせて食材を選ぶことが何より大切です。
冷え性、疲れが溜まっている、胃腸が弱いなどその日の症状に合わせて選ぶ食材は変わります。そのためには自分の体質と食材の効果効能を知ることが重要です。
おすすめの具材とその効果
冷え性対策には
生姜、長ネギ、ごぼう、かぼちゃ、にんじんがおすすめです。
体を温めることで血の巡りを良くしてくれます。
胃が弱い人は生姜は必ず加熱して食べるようにしてくださいね。
胃腸を整えたいとき
大根、キャベツ、里芋、しいたけ。大根おろし切り干し大根、出汁として干ししいたけで
も良いですよ。
消化を助け、胃腸の負担を軽減してくれます。お腹を触ってみぞおちが張っていたり、
胃の辺りが冷たいときは特におすすめです。
疲れが取れない
じゃがいも、山芋、豆腐、ほうれん草、小松菜、豚肉がおすすめです。
栄養を補給し、生命エネルギーの「気」を補ってくれます。
ストレスやイライラ対策に
ほうれん草、春菊、クコの実、しめじ、玉ねぎ、ゆず。ゆずは食べる前に皮をトッピング
したり、果汁を絞って香りを楽しんでください。
香りの強い食材を使って気の巡りを促し、自律神経を整え、心を落ち着かせてくれます。
秋・冬の乾燥対策に
白きくらげ、れんこん、ごま、くるみ、豆腐がおすすめです。
体の中から潤いを補い、肌や喉を保護してくれます。
デトックスしたいとき
ごぼう、玉ねぎ、セロリ、もやし、わかめ。
不溶性食物繊維、水溶性食物繊維をバランスよくとって体内の老廃物を排出しましょう。
特に、不溶性食物繊維は多くの水分と一緒に食べることで町の中で膨らみ、お通じを促し
やすくしてくれます。ただし、摂りすぎると逆に詰まってしまい、苦しくなりますので
注意が必要です。
風味を加える調味料やおすすめトッピング
体質、体調に合わせて鰹だし、昆布だし、干ししいたけの戻し汁などを活用しましょう。
さらに、薬膳スープ感を出すおすすめトッピングを紹介します。
☘️クコの実: 血流を改善し、美肌を促してくれます。
☘️松の実: 病み上がりで体力気力が低下している時、体に必要な「血」と「水」を補って
くれます。
☘️黒ごま: 老化防止、滋養強壮に効果を発揮します。
☘️生姜: 乾燥したものは冷え性改善にも高い効果があります。熱を放出する作用があるの
で、細菌やウイルスなどを身体から出してくれます。
作り方のコツ
- だしの活用
薬膳食材のうまみを活かすため、鰹節や昆布、干ししいたけなどで深いだしを取る。生姜スライスやすりおろしを少し加えると胃の働きを高めてくれます。 - 具材の選び方
季節や体調に合った食材を2~3種類取り入れましょう。 - 火の通し方
具材によっては煮込みすぎると薬効が弱まる場合があるので注意が必要です。 - 仕上げ
クコの実や黒ごまを最後にトッピングすると彩りも良く、薬膳らしさがアップします。
薬膳味噌汁は、日常的に取り入れることで体質改善や健康維持に役立ちます。ぜひ体調に合わせてお試しください!